kagenote

約3年間の不妊治療を経て、外資系企業を退職。KLCへ転院後、PGT-Aにチャレンジし、2022年秋に長女を出産。不妊治療の過程や、育児、赤ちゃんとの生活についてゆるく綴っています。

不妊治療中のおめでた報告との向き合い方

こんにちは!

もうすぐクリスマスですね~。明日は甥っ子とケーキを作る予定で、今からワクワクしています♪

今日はちょっと書きにくいテーマ。

不妊治療中の、友人・知人のおめでた報告について」

 

経験したことがある方はわかると思いますが、タイミングによってはとてもツライですよね。

特に、流産直後や、何度トライしてもうまくいかない時は、心に余裕が無いことも重なり、ネガティブな感情が生まれてしまいます。何が嫌って、誰が悪いわけでもなく、喜ばしいことのはずなのに、それを心から喜べない自分が一番嫌で、さらにネガティブになるという負のスパイラル。

それを私がどうやって乗り越えてきたかを、書いておこうと思います。

※あくまで私の経験談なので、私は違うぞという方はご放念ください。

 

長引く不妊治療は、色々なものを犠牲にします。

わかりやすいものだと、時間やお金。さらに犠牲になるのが、心。

結婚と同じように、妊娠は人によってタイミングが異なるものだと、頭では理解していても、いざ経験してみると、努力が報われない虚しさ、喜びからの絶望の繰り返しで、それだけでもメンタルをやられそうになります。そんな人を思い遣る余裕が無い中で、他人のうれしい報告を喜ぶことができるでしょうか。

相手がどんなに身近な人であっても、いや身近な人であるからこそ、それは本来喜ばしいことであるはずなのに、自分の状況によってはネガティブな感情も付きまとってしまいます。

 

でも私は、そういった感情は無視するべきではないと思っています。

無視して、無理して、明るく振舞っていると、自分の感情も自然とポジティブになると思っていましたが、同じ状況が長く続くと、余計にネガティブな方向にむかってしまうというのが、私のラーニングでした。

 

そういう時は、

  • 夫や家族などに自分の気持ちを吐き出す。(難しい場合はノートに書き出す)
  • 無理して知人・友人と連絡を取らない。
  • 他に夢中になれることを見つける。(私の場合は仕事でした)

ことが大切で、それを繰り返しているうちに、少しずつ心にスペースができてきました。

 

そして、知人・友人に対し、その時の感情に任せて、ネガティブな気持ちをぶつけてしまうことだけは絶対に止めた方がいいです。なぜなら、その感情は、相手に対してネガティブな気持ちを持っているからではなく、自分が今努力していることをその人が成し遂げたことに対する羨望であり、同じ境遇の仲間がいなくなったことによる寂しさから生まれるものだからです。

それをその時の感情のままぶつけても、相手にとってはマイナスにしか聞こえませんし、先ずもって、相手は何も悪くないですしね。相手が悪気を持って、心無い発言をした場合は別ですが、そうでない場合は、自分が自分で作ってしまっている、ネガティブな感情の塊が原因なので、自分で消化していくしかないと思っています。

 

妊娠に至るまでのプロセスは人によって様々ですし、出産してからも様々な苦労はあります。長い目で見れば、きっと一時のことである、妊活期において、一生大事にしたい人間関係を壊すような発言・対応だけは避ける。それをやってしまうリスクがある場合は、できるだけ相手に対し発言・対面をする機会を作らないことが有効なのではないでしょうか(最小限の会話に止める、無理して会わない等)。

 

そして、いつか心の余裕ができた時に、思いっきり喜んであげる。ポジティブな気持ちを持って、友人・知人の赤ちゃんを抱っこしてあげる。それでいいいのではないでしょうか。

特に友人には沢山気を遣わせてきたと思いますし、私は彼女達の配慮に心から感謝をしています。そして、私自身もネガティブな感情をぶつけたりしなくて、本当によかったと思っています。(気が付かないところでぶつけてしまっていたら、この場を借りて謝罪させてください・・・)

 

どうか、皆様、後悔の無いように。友人は一生の宝です。